こんにちは。Staffbaseのマーケティングマネージャー、Tokioです。
社内コミュニケーションについて伺うと、よく聞く反応がだいたい次の3つに集約されます。
「情報が多すぎる」
「自分には関係ない」
「そもそも見ていない」
どれも発信側の努力不足というより、“届け先が多様すぎる”ことによる設計課題で起きがちです。そこで本記事では、社内向けのセグメント設計を、最小限の手順で整理します。
セグメント設計とは何か
大企業・多拠点・多職種の組織ほど、従業員は「役割」だけでなく、文化背景、年齢層、言語、デジタルへの慣れなどが多様になります。すると、必要とする情報も自然に分かれます。
そこで、社内の受け手をいくつかのサブオーディエンス(小さな集団)に分け、「適切な人に、適切な情報を」届けやすくする考え方がセグメント設計です。
まずは「理解」から:集めやすい情報だけで十分
セグメント設計は、最初から精緻にやろうとすると止まりがちです。まずは、把握しやすく、運用にもつながる情報から押さえるのがおすすめです。
組織構造:部門・拠点・人数規模
デモグラフィック:年齢層、言語、在籍年数など
働き方:シフト勤務か、現場(フロントライン/フィールド/工場)か、デスクワークか
既存チャネル:どのチャネルが既にあり、どう使われているか
エンゲージメント傾向:モチベーションや参加度の偏りがあるか
ここまで揃うと、次のステップ(ペルソナ)に進めます。
ペルソナは「3〜8」でよい(増やしすぎない)
ペルソナは、社内の重要な受け手タイプを代表する“架空の人物像”です。記事では、3〜8程度を推奨しています。
ポイントは、「同じメッセージが全員に同じように効くわけではない」という前提を明確にすることです。受け手の課題やニーズが違えば、伝える順番・表現・粒度・必要な背景情報が変わります。(例:現場従業員には“結論と手順”が最優先、管理職には“背景と判断材料”が必要、など)
ペルソナを設計したら、次に必要になるのは「そのペルソナに当たる人を、運用上どう識別するか」です。
役職・所属・拠点などのプロフィール情報が整うと、届け分けが“絵に描いた餅”になりにくくなります。こうした前提を作れるプラットフォームを選ぶと、セグメント設計が継続しやすくなります。
セグメントの切り方:まずは定番の6軸から
セグメント(サブオーディエンス)の作り方にはいろいろありますが、まずは定番の軸から始めるのが安全です。
部門(Department)
拠点(Location)
役職・階層(Management Level)
従業員タイプ(Employee Type:現場/デスク、職種など)
従業員ライフサイクル(入社、異動、育休復帰など)
プロジェクト(Projects)
この6軸から、いきなり全部やる必要はありません。おすすめは、「拠点×従業員タイプ」のように、現場に直結する2軸だけを先に押さえることです。
「自動で振り分け」か「自分で選ぶ」か
理想としては“自動で適切な情報が届く”ことですが、運用上は「興味関心で購読を選べる」形も有効です。本人が主体的に購読することで、関心テーマが可視化されるメリットがあります。
現実的には、次のような併用が始めやすいです。
必須情報:自動(全社/拠点/職種など、属性に基づいて最適化)
任意情報:選択(興味関心・コミュニティ・学び等)
重要なのは、セグメントが設計図で終わらず、日々の発信で“実際に使われる”状態になることです。
そのためには、(1)属性に基づく配信(拠点・職種など)と、(2)興味関心に基づく任意購読を、同じ導線で扱えると運用が安定します。Staffbase はこの両方を前提に、情報の届け分けが継続できるよう設計されています。
最小の運用ルール(ここだけ決めれば回り始める)
セグメント設計を「仕組み」にするには、内容より先にルールが必要です。最低限、次の3点だけ決めてしまうのがおすすめです。
全社共通(Everyone)に出す情報の定義
セグメント配信にする情報の定義(拠点/職種/役職など)
任意購読に回すテーマの定義(福利厚生、イベント、ナレッジなど)
これだけでも、「関係ない情報が多い」という印象を減らしやすくなります。
セグメント運用が崩れる原因の多くは、「配信時に毎回手作業で選ぶ」「配信結果が見えない」「購読の導線がわかりにくい」といった“運用摩擦”です。
こうした摩擦を減らすには、配信対象の管理、購読の導線、反応の可視化までを一体で扱える仕組みがあると現実的です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
Staffbase では、従業員体験(EX)と社内コミュニケーションに関する知見を継続的に発信し、従業員体験(EX)を支える仕組みづくりを、運用面も含めてご支援しています。
デモのご相談や、要件の整理からでも大丈夫です。